学習の作法
「学習の作法」 天竜仁志著
http://books.rakuten.co.jp/rb/6417869/
今回のテスト対策を実施していて、昔この本を読んだことを思い出した。
テスト対策で課題として課してある理科のプリントを、何も考えずに答えを書いてきている生徒がいた。
すべて答えを写したのかどうかは定かではない。
ただ、やり方が分からないまま答えを書いていることを指摘すると、「もう一度やってきます」と言って、もう一度その課題をやって来た。
その子は、テスト対策中にも理科のまちがえた問題で、やり方を確認しないまま答えを暗記して再テストを受け、合格していた。
やり直しのチェックの際に、その問題の解き方を説明するように求めると、「答えを覚えました」とのこと。
他の生徒にも、学校のワークの問題をテストしていると、明らかに暗算では答えが出ないはずの問題のところに、一切計算の跡がない。
式を書いて持ってくるように求めると、訳が分からない式を書いてくる。
(しかも、3.8-3.0=1.8 という式)
学び舎では、式が分からないまま答えだけを書いた場合は、1点の問題なら-10点というルールになっているため、そのテストは不合格。
(ちなみに、空白であれば-1点)
こういうことをしないように、話をして、ルールも定めているつもりですが、それでもやってくる生徒がいる。
何のために勉強してきているのか、もう少し考えてほしいと思う。
こういう風に、私はただ答えだけを暗記している生徒を発見することができるということも分かっていないんでしょうね。
生徒の力と、問題のレベル、その辺りに走り書きされた計算。
そういうものを見るだけで、ちゃんと勉強していない生徒は一目瞭然です。
そういう生徒たちにはまず、『学習の作法』を身に付けてほしいと思います。